振り返ってみよう VOL.2

こんばんは79ERSです。
自分の歴史を振り返ってみようということで、前回は法学部に入学して法律に熱中していたことをお話しました。
その熱が大学2年になって、一気に醒める事件が起こります。
その事件についてお話しましょう。

その事件は、サラ金消費者金融事件です。
高利の利息をつけて、暴力的な取立てで回収する。
そんな事件が新聞紙面を賑わせてました。

バブル経済が崩壊したばかりということで銀行が貸し渋りを始めたことから、借金を抱え、資金に困る者が出始めてました。
それだけに、担保無しで借りられるということで多くの者がサラ金消費者金融の業者に駆け込み事件に巻き込まれていました。

本来高利の利息や暴力的な取立ては法律によって規制させています。
みんなが法律を守るのであれば事件は起きません。
だが、当時は大手を振って横行してました。

なぜかというと、刑罰が弱く、法律違反を犯したとしても、業者にとってそんなに痛手ではなかったことと、被害者である債務者は、裁判に訴えるにしても証拠を揃える事が困難だったということが挙げられます。


つまり、法治主義だからみんな法を守っているのではなく、法を守れば得をするから法を守っているであって、別に、法を破っても得をすれば法を破る事があるのです。

純粋に法律への憧れだけで突き進んでいた私は、この事件を取り扱った事で……
一気に情熱は失せてしまいました。


暇さえあれば読んでいた法律の本も読む量が減って……
まさに羅針盤を失った舟の様に、無気力な状態になってしまいました。

それからというもの自分なりに必死に考えました。
そして大学3年になってある授業と出会う事になりました。

その授業が大きく自分の人生を変えることとなるのです。
そのことについては次週お話します。