かねはてんかのまわりもの〜

さてさて、火曜日担当のだぉーもんです。
今回は前々回に予告した医療費についてお話しましょう。

救命救急で手術したのに助からなかった・・・なのに、医療費は普通に請求される。


これって、おかしいと思いません?

・・・ってことで、私的見解が多く入っているお話をしましょう。

病院というものは官、民、半官半民いろいろありますが、基本的に公的施設のひとつです。

事故や急病で倒れても、受け入れる病院があるということは、安心できる国民生活の基本なわけで、国としても病院には受け入れる態勢を整えておけ!と指導するわけですよ。

でも、救命救急に担ぎこまれる患者って、助からない人が多いんです。
「研修医Sの苦悩」でも書きましたけどね(あのデータは数年前のものなので、今はもうちょっと生還率は高いかな?)


そのような状況で、助かった人のみにお金を請求する成功報酬のような支払い体制にしたとしましょう。


・・・はっきりいって、どの病院も経営の損得を考えて、救急車を受け入れなくなります。

ぶっちゃけ、病院にたどり着く前に息を引き取る人もいるわけですから。

それでは救急車のたらい回しという悲惨な状態に陥るわけです。
それじゃぁ、まずいから、患者の生還うんぬんはおいておいて、医療行為を行った分の費用をそのまま請求するようになっているんです。
そのため、病院は患者の受け入れを拒否せず、全力で医療行為を行うことができるんです。


まぁ、昔は患者の負担が少なかったのですがね。
昨今の医療費改定は患者のみならず、病院にも痛いです。


あとは、顧客満足の問題かな。

病院って、呼び込みとかしませんよね。
・・・あったら怖いわ。


呼び込みをしないでも、定期的に通院している人はいるし、入院している人は逃げないから(たまに逃げる人もいるけど)定期的な収入は見込めるわけですよ。

サービスしないでも、やってくる患者の数は減らないのだから、他の職業よりも顧客へのサービスに重きをおいてないですね。
まぁ、口ではサービスのことを言っているけど、他の業種に比べてあまいと思う。

患者は診察なり、薬をもらうなりすることを目的にわざわざ病院にやってきているんです。
病院に一見さんなんてきやしません。

サービスをしたからといって、患者が余分に検査を受けることはないです。
むしろ、余計な検査をしたら、保険請求のときにはねられてしまう可能性もあります。

なので、サービスの向上が直接、患者数の増加と増収に結びつかないため、必要に迫られてないんですよね。

これは病院のみならず、製薬メーカーも、医療業界全体に言える事なのですがね。

なんか、話が長くなったので、このへんで終わりにします。
ではでは