誰ではなくて、何処から来たのか

はい、木曜担当南港です。


論法の一つとして、他者の言葉の引用というものがあります。
非常にメジャーな手法であり、多用されているる方法でもあります。
説得力を持ち、万人に理解しやすいというメリットがある手法ですが、その反面、極めて攻撃の対象にし易いという欠点も持ち合わせています。


例えば、(今回は手っ取り早くナックさんの日記を引用しますが)
「オリンピックで最も大事なことは勝つことではなく参加することである」
という言葉を例にとってみます。

非常に、正論であります。
実に、立派な意見なんです。
で・す・が!!
コレ、言っているのが男爵なんですね。
ぶっちゃけ、地位も名誉も金も持っている人の御言葉なんです。

こんな意見、別の立場にある人間(例えば、お隣の中華な国とその友好国)に言わせれば、単なる奇麗事にしかならない訳です。
勝利にのみ、己の人生が掛かっている人間にすれば、与太話以外の何物にもならない訳です。


「オリンピックはそんな目的でやっているんじゃない」と言われるかもしれませんが。
じゃ、なんで、そんな連中が参加しているんだ? と反論出来ますし、
もっと言えば、政治的に利用されている状態を放置している、今の状況はなんなんだ? とも言えます。


あぁ、ちょっと脱線気味ですんで、元に戻しますが。
つまりですね。
言葉の引用というものは、その発言者の立場というモノをきちんと把握している事が大前提にあると考えています。
そして何より、どんな意見にも、対極に存在する意見が必ず存在している、という絶対条件を無条件で受け入れないといけないと思うんですね。


あ、言っときますが。
別に、上の引用は、反論で引用しているんじゃないですよ。
単に、手っ取り早く例を挙げるのに使っただけですんで。
誤解無きように。